2011年06月12日

株式会社の機関設計A

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【株式会社の機関設計A】

 前回お話したのは必置機関である株主総会(株主の集まり)と取締役ですが、今回はそれ以外の機関についても簡単に触れながら、全体的な機関設計についてご説明したいと思います。

 株式会社には

@株主総会
A取締役
B取締役会
C監査役
D会計監査人
E監査役会
F会計参与

といったような様々な機関が存在します。@Aは必置、B〜Fは会社の分類により必置・任意設置・設置不可となります。そして、会社の分類というのが以前ご紹介した公開会社・大会社・委員会設置会社(こちらはまだですが)なのです。

 例えば、A社とB社は公開会社で大会社としましょう。すると、必置機関は当然同じになりますが、任意機関は設置が任意なので、A社は設置、B社は不設置ということも考えられます。このように会社の分類や機関の設置不設置により、実に30種類を超える機関設計のパターンが考えられるのです。

 社会に与える影響が違えば、備えるべき内部機関もそれ相応に変えるべき。機関設計の趣旨を一口で述べればこんなものになるでしょうか。


posted by 蒼麟 at 08:00| 会社法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月11日

株式会社の機関設計@

株式会社の機関設計_001.png

【株式会社の機関設計】

 さて、前回は株主が会社の所有者であり、取締役が会社の意思決定機関であると述べました。実はこの2つは株式会社にとってなくてはならないモノ(必需品)なのです。

 株式会社には、会社法で認められたいくつかの機関があります。詳しくは次回に譲りますが、その中に上記2つ、株主から構成される株主総会と取締役があるのです。

 ではなぜこの2つが必置機関なのでしょうか?それを説明するのに、前回ご説明しきれなかった『所有と経営の分離』という考え方が存在します。

 通常、株主は会社の所有者であるものの、その人数や性格は非常に流動的であり、とても全員が全員会社の経営に興味を持っているとは言い難い状況が存在します(だからこそ配当や値上がり目的で資本を募りやすいのですが)。そこで、経営のプロである取締役を所有者たる株主とは別に置くことにより、会社運営の適正化や合理化を図るのです。これが『所有と経営の分離』の考え方です。

 まだ序盤ですが、なかなか奥の深い会社法。次回は残りの機関をご紹介したいと思います。


posted by 蒼麟 at 08:00| 会社法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月10日

株主と取締役

株主と取締役_001.png


【株主と取締役】

 会社で一番偉いのは誰ですか?会社法を勉強する前の自分ならば、この質問に迷わず『社長』と答えていたでしょう。

 そもそも会社法において『社長』だの『会長』だのといった役職は一切存在しません。あえてそこに置き換えるのであれば、取締役になるでしょう。取締役とは(機関設計により若干定義は異なりますが)、会社の業務執行における意思決定などを行う機関(経営のプロフェッショナル)のことです。

 いずれ詳しくご説明しますが、取締役は取締役会の構成員であり、会社を代表する代表取締役を選定でき、委員会設置会社においては執行役の監督役も務めます。

 一方、株主会社の所有者(オーナー)であると以前に述べさせていただいたと思います。つまり、法律上は取締役よりも会社の所有者である株主が一番偉いのです。

 う〜ん、まぁ言いたいことは分かるんだけど…と初めは思うことでしょう。ここで、この論点を語る上で不可欠な考え方があるのですが、ちょっと長くなるのでまた次回にしましょう。

 ちなみに会社法は財務会計などよりも、多くの論点がそれぞれに深〜く結びついているので、切りどころが難しいんですよんね。すいません…。ではでは。


posted by 蒼麟 at 08:00| 会社法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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